仮にオーストラリアドルが一豪ドル仲値(新聞などに出る為替相場)八〇円のときに、一〇〇万円外貨預金したとしましょう。TTSとTTBの差が二・一円の銀行であれば、TTSは仲値に差の半分の一・〇五円をプラスした八一・〇五円になり、一万二三三八豪ドルを預金することになります。その後円安になり、豪ドルの仲値が九〇円になったところで豪ドルを円に戻すとします。TTBは仲値から一・〇五円を引くので、八八・九五円です。TTSとTTBの差が一・〇五円で豪ドルが八〇円から九〇円になった場合は、(一万二三三八豪ドル×八八・九五円)で、一〇九万七四六五円になり、九万七四六五円の儲けとなります。では、TTSとTTBの差が四円であった場合はどうでしょうか。TTSは(八〇円+二円)で八二円なので、一万二一九五豪ドルを預金。仲値九〇円のときのTTBは(九〇円+二円)で八八円なので、一〇七万三一六〇円が受取額です。一・九円の差で、二万四三〇五円の差が出てくるわけです。ですから、銀行間のTTSとTTBの差には、十分注意しなければならないのです。表に出ていない米ドルやスイス・フラン、カナダドル、それにドイツ・マルクの場合は、そうした差はほとんどないので、銀行の利便性やサービスの充実ぶりが決め手になるでしょう。
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